CASE 01|歯科医院・設備投資
約1,850万円の医療機器。
本当に導入すべきか。
「補助金が出るから」で、設備投資を決めなかった歯科医院の実例。
高額な医療機器は、補助金が出るから導入するのか。
歯科医院の高度・精密治療への移行に向けて、マイクロスコープと歯科用レーザーを中心とした、約1,850万円の医療機器導入を検討した事例です。
導入しない、必要最低限だけ導入する、段階的に導入する、必要な設備を導入するという4つの選択肢を比較しました。
機器の価格だけではなく、医院が目指す診療、自費診療への影響、投資リスク、補助金の活用まで整理した結果、必要な設備を導入する判断をしました。
「補助金が使えるか」ではなく、「この設備投資が医院の将来に必要か」から判断した、歯科医院の医療機器設備投資の意思決定事例です。
2022年、ある歯科医院から、高度・精密治療に向けた設備投資について相談を受けました。
検討したのは、マイクロスコープと歯科用レーザーを中心とした設備。
総投資額は、18,535,000円(税込)。
決して小さな判断ではありません。
※実際の支援事例をもとに、医院・患者様等が特定されないよう一部情報を匿名化・再構成しています。
01
最初に考えたのは、
「機械」ではありません。
高性能な設備だから、導入する。
補助金が使えるから、導入する。
私たちは、その順番では考えませんでした。
最初に整理したのは、
この医院は、これから
どんな医院になりたいのか。
ということでした。
02
目指していたのは、高度・精密治療。
この医院が目指していたのは、一般歯科だけではありません。
患者様に、より高度で精密な治療の選択肢を提供できる医院。
そのためには、
「今ある設備でできること」
ではなく、
「これから提供したい治療に、何が必要なのか」
から考える必要がありました。
03
検討した設備
中心となったのは、
歯科用マイクロスコープ 2台
歯科用レーザー治療機器 1台
です。
マイクロスコープは、肉眼では確認しにくい部分を拡大して観察し、精密な治療を支える設備です。
精密根管治療など、高度な診療環境をつくるうえで重要な選択肢になります。
ただし、
「良い設備」=「買うべき設備」
ではありません。
04
約1,850万円。何を基準に判断するか。
今回の設備投資総額は、
18,535,000円
でした。
そこで、4つの選択肢を比較しました。
A|導入しない
現在の設備で診療を続ける。
B|必要最低限だけ導入する
初期投資を抑える。
C|段階的に導入する
資金負担を分散する。
D|必要な設備を導入する
早期に目指す診療環境をつくる。
重要なのは、
どれが一番安いかではありません。
医院が目指す未来に対して、どの選択が最も合理的なのか。
そこを比較しました。
05
「何件で元が取れるか」
だけでは決めない。
設備投資では、
「何年で回収できるか」
という計算がよく行われます。
もちろん重要です。
しかし、それだけでは十分ではありません。
設備を入れただけで患者様が増える保証はない。
自費診療が増える保証もない。
高性能な機械が、自動的に利益を生むわけでもありません。
だから私たちは、
投資回収だけでなく、その設備が医院の将来にどんな価値をつくるのか
まで考えます。
06
そして、
補助金を検討しました。
設備投資の方向性を決めた後、
ものづくり補助金
の活用を検討しました。
LIFE-DESIGN Prime側で申請を支援。
結果は、採択。
補助対象経費
16,850,000円(税抜)
補助金交付申請額
8,425,000円
設備投資の負担を、大きく抑えることができました。
※補助制度の要件・補助率等は公募時期によって異なります。
07
ただし、順番を逆にしない。
ここが、この事例で最も重要なところです。
補助金が出る。
↓
だから設備を買う。
ではありません。
私たちが考えた順番は、
01 医院の将来像を決める
↓
02 必要な治療環境を考える
↓
03 必要な設備を選ぶ
↓
04 投資として検証する
↓
05 実行方法を考える
↓
06 補助金を活用する
でした。
補助金は、投資する「理由」ではない。
合理的な設備投資を実現するための、手段の一つです。
08
導入後。
設備導入後、この医院では高度・精密治療への取り組みが進みました。
そして、
自費診療が占める割合も、導入前より明確に上昇。
具体的な経営数値は非公開としています。
院長自身も現在、
「導入して良かった」
と評価しています。
ただし、これを
「設備を入れたから、自費診療が増えた」
とは考えていません。
診療方針。
院長の技術。
患者様への説明。
医院運営。
そして設備。
複数の要素が組み合わさった結果です。
DECISION
私たちの結論は、「導入する」
目的
高度・精密治療を提供できる医院へ。
選択肢
導入しない/一部導入/段階導入/必要設備を導入。
リスク
約1,850万円という大きな初期投資。
期待する価値
診療の選択肢を広げ、目指す治療体制をつくる。
実行支援
ものづくり補助金を活用。
そして、GO.
補助金が出るからでも、
最新設備だからでもありません。
この医院が目指す未来に、必要な設備だと判断したからです。
PRIME'S VIEW
高額な設備投資ほど、
「何を買うか」から考えない。
設備会社は、設備の専門家です。
税理士は、税務の専門家です。
金融機関は、資金調達の専門家です。
それぞれの専門性は重要です。
しかし最後に経営者が決めなければならないのは、
「自分は、この投資をするべきなのか。」
ということ。
LIFE-DESIGN Primeは、
事実を整理する。
選択肢をつくる。
リスクを比較する。
目的から逆算する。
そのうえで、意思決定を支えます。
その投資の先に、
どんな未来をつくるのか。
設備を買うことが、目的ではありません。
補助金を取ることも、目的ではありません。
「何を実現するための投資なのか。」
そこから考えます。
医療機器の設備投資で、先に判断すべきこと
高額な医療機器を検討するとき、価格や補助金だけで導入の可否を決めることはできません。
まず、医院が今後どのような診療を提供したいのか。そのために本当に必要な設備なのかを整理する必要があります。
そのうえで、導入しない選択肢を含め、投資額、期待する効果、リスク、資金調達、補助金などを比較します。
LIFE-DESIGN Primeでは、補助金ありき・機器ありきではなく、目的から設備投資の意思決定を構造化します。
LIFE-DESIGN Prime
高額な判断に、参謀を。
